大変うれしい、日本人として誇りに思えるニュースです。
日本人の赤崎教授(名城大)、天野教授(名古屋大)、中村教授(米カリフォルニア大)の3氏が、ノーベル物理学賞を受賞されました。実用的な青色LEDの開発が受賞の理由です。エジソンの電球の発明に匹敵する成果だともいわれています。
では、なぜ青色LEDの発明がこれほど高く評価されたのでしょうか?
目に見える範囲の光(可視光線といわれます)は、波長により色が異なります。人工的にさまざまな色を作り出すには、赤・緑・青のいわゆる「光の3原色」が必要です。赤と緑のLEDは早くから作り出されていたのですが、青色LEDはかなり困難といわれていたようです。この3色がそろったことにより、その組み合わせですべての色が作り出せるようになったため、ディスプレイなどもLEDが利用できるようになりました。また、青色LEDからは白色光をつくることができるため、低電力で長寿命の照明器具が可能になりました。さらにこの技術は、青色は波長が短いためDVDより高性能なブルーレイディスクにも応用されているそうです。
私たちが消費する電力の2割以上は照明だそうです。これがLEDに替えられれば、その電力は大きく減らすことができることになります。エジソンのおかげで20世紀が電灯で照らされたように、21世紀はLEDが環境にも優しく私たちの生活を豊かにしてくれる時代になりそうです。
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