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第3号 「日本一の山・富士山」

 東海地方も、平年通り6月8日に梅雨入りをしました。これからしばらく雨の季節が続きますが、梅雨が明ければ夏休み。楽しみですね。
 第3号は、「日本一の山・富士山」です。今回は、「その1」ということで、標高と気温の関係についてお届けします。

 今はまだそこまで感じませんが、梅雨が明けると毎日うだるような暑い日が待っています。雨の季節もうっとうしく感じますが、最近の猛暑も想像しただけでうんざりしますね。そんな時、天然のクーラーほど気持ちのいいものはありません。高原の避暑地なんて、あこがれますね。
 では、標高の高いところはなぜ気温が低いのでしょうか? 富士山の標高は、皆さんよくご存じの通り、3776mもあります。真夏でもかなり気温が低いことをご存じでしょうか。
 気体は、圧縮すると温度が上がり、膨張すると温度が下がります。クーラーや冷蔵庫が冷たくなるのもそのしくみを利用しています。高校で学習する「ボイル=シャルルの法則」ですね。同じ人数なら、広い部屋より、せまい部屋の方が暑苦しく感じるのと同じことです。
 地表近くでは、上空にたくさんの空気が乗っているので、空気の重さによる圧力=大気圧が大きくなります。10㎝四方の正方形に、およそ100kgもの力がかかっています。ところが上空に行くと上に乗っている空気が少なくなる分、大気による圧力が小さくなり、空気が膨張します。標高の高いところでは、ポテトチップスの袋がふくらんでいるのを見たことありませんか?同じことが、私たちの周りの空気にも起こっています。ですから、標高の高いところの方が、同じ量の空気でも体積が膨張し、気温が低くなるわけです。
 この標高と温度変化の割合は、水蒸気の割合など条件によって異なりますが、標高100mにつき約0.6℃といわれています。富士山頂の標高3776m地点では、[3776÷100×0.6=22.656]となり、平地より22℃以上も気温が低くなることになりますね。平地の気温が、最も暑い時期で40℃(!)とすれば、富士山頂はなんと気温18℃前後となり、名古屋の10月の平均気温とほぼ同じです。
 最も気温が低い明け方では、平地の気温を25℃とすれば、山頂は3℃くらいということです。涼しいというより、かなり寒いといえます。
 ずいぶん前のことにはなりますが、私は富士山頂で日の出を迎えたことがあります。お盆の頃、1年で最も暑い時期でしたが、山頂に到着した日の出前の気温が、4℃だったことを覚えています。ほぼ計算通りですね。
 もし富士山頂を目指すなら、真夏でも防寒対策が必要です。「あ~たま~をくーもーの~ う~えにーだ~しー・・・・」と歌われるとおり、富士山を登ると、途中で雲の中を通過することがあるため、雨が降るというより、霧の中(正しくは雲の中です)を歩かなければなりません。防水性の高いウエアも準備しておいておくと良いでしょう。またシルエットからもわかるように、山頂が近づくにつれ、斜面も急になります。軽く考えず、十分な装備でチャレンジしてくださいね。

 「日本一の山・富士山 その2」は、第何号になるかわかりませんが、また時期を見てお知らせしたいと思います。
 第4号は、「台風」で考えています。恐ろしい自然災害の一つですし、近年は台風にともなって豪雨の被害も増えています。充分な備えをお願いします。
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