更新が遅くなってしまいました。ご容赦ください。
さて、今回は台風21号についてです。幸いなことに、私たちの地域には全く影響がなかった台風ですが、沖縄地方、特に先島諸島周辺では猛烈な勢力で通過しました。予報段階から風速70m程度とかなり強い風が予想されていましたが、結局予報をはるかに上回る風速81.1mを記録しました。これは、観測史上4番目、与那国島では過去最大風速だそうです。
そもそも風速とは?という疑問があるかもしれません。風速は、文字通り「風の速さ」ですが、それを「秒速」で測定したものです。つまり、風速81mとは、風の速さが秒速81mであることを表します。
秒速81mの風といわれても、どれくらい速いのか、どれくらいの風を感じるのか想像もつきません。運動会・体育大会のシーズンでもあるので100m走にたとえてみましょう。もし完全に風に乗ることができれば、100mを1.2秒程度で駆けぬけることになります。中学生くらいでかなり足が速い生徒のおよそ10倍の速さです。どれくらい風を感じるのでしょう?
やっぱりピンと来ません。
ニュースでとてもわかりやすいたとえをしてくれていました。ちょうど、新幹線の速さくらいです。つまり、風速81mの風をまともに受けるということは、新幹線の窓から顔を出して風を受けているのと同じくらいということです!
もちろん新幹線の窓は開きません。でも何となく想像ができたのではないでしょうか。それくらい危険だということですね。車も、小さな家も飛ばされます。絶対に外を歩くことはできません。
私たちの東海地方では、台風がこれほどの勢力のまま接近・通過することはないと思います。そのため台風の接近には、さほど危機感を感じていないのではないでしょうか。でも、風速80m級とはいわなくても、半分の風速40mでもかなり危険です。時速150kmくらいですから、高速道路を走る自動車の1.5倍ほどに相当します。高速道路で窓から傘を差すなんて、どう考えても無理に決まっています。その1.5倍の速さですから...。
そろそろ台風シーズンも終盤ですが、まだまだ油断はできません。台風が接近したら、「学校が休みにならないかなぁ...」なんて不謹慎なことを考えていないで、家の周りの飛ばされそうなものを片づけたり、雨戸やシャッターを閉めるなど、しっかり対策をしてください。また、風にいろいろなものが飛ばされてくることもありますので、絶対に外を出歩かないように、また風が強くなる前に帰宅できるように、早めの行動を心がけましょう。
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